[ファンタジー] 魔王を倒そう、パーティーメンバーが執着する - 008_身分上昇が行われる寝床(1)

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終了後、会議は

結局、会議は結論が出ないまま終了。その後、休むと言ってパーティーメンバーを追い払うと、待ち構えていた国王の使いが、行列式の後にパーティーを開くので、ぜひ参加してほしいという依頼を伝えてきた。

断っても何度もお願いする国王に丁重に辞退の意思を伝えた後、頭を冷やすついでに庭を散歩。

そんな私を放っておかないように、あちこちから近づいてきたが、魔王城で敵と遭遇しないように発揮した感知能力を駆使して巧みに回避した。

なぜ能力を敵陣ではなく味方陣地で使うのか不思議だったが。

有名人だからという結論に納得した。


 有名人なんて。


注目されることにまだ慣れていないので、首をかしげる。正直、勇者という職業はあまりいいものではないと思った。

俺だってたまたま召喚されて、地球に帰還したいなら魔王を消滅させろと契約を迫られたのだから仕方ないとしても、小説で見るのと実際にやるのとでは雲泥の差だ。

でも、本当に俺たちがその魔王を倒してよかったと思った。

そうでなかったら、俺は地球に帰ることもできず、この隔離された世界で死んで、家族に死んだことすら伝えられなかっただろうから。 召喚ポータルに入る前に、塔登り覚醒と勘違いしてちょっと行ってくるって連絡は残したけど。

まだここで死にかけてる身分だが、まだ前向きになれるのは、この世界の存在たちが俺を信頼してくれたからだ。いきなり後ろ指をさすような神とか、活躍しても排斥されるようなパーティーではないので、心から安心した。


 行列式は三日後、会議が一週間。


後ろ髪を引かれたまま適当に歩いていると、強烈な気配を感じたので、隠れたり逃げたりするのを諦めた。


"勇者様!!!"


重厚な響きであちこちから放たれる存在感。

ここまで私を探しているのに隠れるのは礼儀に反するだろう。


"おやおや国王様...."


気楽に放せと言ったはずなのに、年齢も年齢だし、この国の一番偉い人なので、思わずアイゴーという声が漏れてしまう。

言葉を濁しながら、どういったご用件でここまでお越しになられたのですか、なんてことを言わずに済んでよかった。

最初は王様や国王陛下と呼ぼうかと思ったが、国王様で統一した。名前で呼べとか、下等な呼び方が難しいなら王様で構わないと言われたが、年下の王子とは違い、重厚で強靭な国王にまで言葉をかけるのは容易ではなかった。

実際、初対面で敬語を使うのは社会的な礼儀として当然のことだし。


"ゆっくり休んでいますか？"


それに、ただ勇者という理由だけでこれだけ接してくれるのだから、俺も礼儀を尽くすしかない。


"国王様のご配慮のおかげでよく休んでおります。勇者である私が、こんなに休んでもいいのかと思うくらいです。"

"何言ってるんですか、勇者様。勇者様はすでに魔王の消滅という偉業を成し遂げられました。 そんな勇者様に、誰が勝手に口出しできるものでしょうか。 ましてや、そのまま故郷に帰ってもいいのに、私の娘のために残ってくださるなんて、なんて聖なる......！"

"正確には、パーティーの仲間が危ないから残されたのです。 ところで、昨日会ったばかりだったような気がするのですが、私たち、こんなに頻繁に会ってもいいのですか？"

"いえいえ、私に口出しできるのは、神々と勇者様、そして私の妻だけです。"


王子のように褒め言葉が長くなりそうだったので、適当に切り上げる会話。しかも、また無駄にミオチとの婚談になりそうなので、少し話を急がせた。


"うーん、国王様も王妃様には動けないようですね。"


唯一、国王と会話が通じるのは、捕まって生きている既婚者であることだった。

たとえ国王は王女が婚期を迎えた大人で、私の子供はまだ歩き始めたばかりなので経験値が違うとはいえ。


"それは奥様を愛しているからじゃないですか？ 勇者様も私と同じように、奥様は一人だけだと聞きましたよ。"

"そうですね、私が住んでいたところではそれが普通ですからね。 だからこそ、むしろ国王様こそ、王妃様を一人しか持たないことが、私からすれば不思議なのです。"


この世界では、貴族がたった一人と結婚したという事実だけでインコ夫婦と呼ばれるほどだった。

国王も勇者の血筋なのだから、英雄好色と言われるように、複数の妻を持っても非難されるどころか、むしろ女好きと称賛されるかもしれない。

単なる貴族であるだけの人物でさえ、隠し子がいるのが当たり前の中世ファンタジーの世界では、国王くらいなら実に清廉潔白な偉人なのだ。

腐敗しないように努力して民を見守り、外国の侵略に連合軍を編成し、さらに国政で肯定的な評価まで。

ただ、このような英雄がいるからこそ、他国での混乱がより一層浮き彫りになるのが残念だった。


 ミオチも大変だろうな。


自分の国なら何とかなるだろうけど、力の差が明らかなのに属国はおろか、属国にさえあれこれと干渉してこないから、周りがちょっと揉める。

それを解決するために美越が動こうとしたら、たまたま魔王軍が侵攻して連合軍を率いてきた。

今度は、そんな周囲を安定させようとミオチが登場する。果たして力で押さえるのか、知恵で治めるのか、とても気になるところだが、私は地球に戻らなければならないので、ミオチの活躍を知ることができないのが残念だ。


"世界を救った勇者様ではないですか？ 一匹の王に比べれば、自分自身はみすぼらしくなってしまいますので、どうかご遠慮ください。"


その一介の王という人間が、同じ人間の中では最上位に位置するくせに、実に気さくに振る舞った。

武力ではミオチより劣るが、大陸で屈指の強者であることは否定できないからだ。


"ハハハ。"


 でも、ダメってなんだ？


誰だってそうだろうが、人と接する機会の多い人ほど、本音が伝わりにくい言い回しで表現するので、察するに余りある。それでも俺を高く評価するのは、いつものように褒めることなので、適当に笑って済ませた。


"もしかしたら、ミオチに足りない部分でも...."


 ...なんでここでミオチの話が出てくるの？


"いいえ、ミオチは十分に立派なお姫様です。貴族の礼儀作法を学んでいない私でも、身分に相応しい立派な振る舞いや心構えをしていることは、傍で見ている私が確信しています。"

"おお！ 勇者様の証明とは、なんとも。不甲斐ない娘を持つ父親として、これ以上の褒め言葉はないでしょうね。"

"ハハハハハ。"

"ハハハハハハハ。"


 あー、厄介だ。


"では勇者様。勇者様はどのような女性がお好きなのですか？"

"ツーアップ...."


 ひょっとしてと思ったらやっぱり。


このままミオチを付け続けても無駄なので、計画を変更して私の好みを探ろうという魂胆だったようだ。王子とも似たような話をしたような気がするのだが、父親と息子でなぜか行動がそっくりだ。


"私が言いたくないことも承知の上で。"

"やはりそうですか、これは残念ですね。"

"国王様のお気持ちはありがたいですが、私には雌...狐のような妻が地球で私を待ち望んでいることでしょう。"


こんな話をするんだったら、もう帰ってほしいなぁと思う。やっぱり高い人と会話するのはいろいろと面倒だ。


"そうでしょうね、勇者様のような方がご主人なら、どんな女性でもそうでしょう？勇者様がそうなら、この身体はもう諦めないといけないと思いますよ。"

"ハハハ、それにしても嬉しいお言葉です。"

"ふふふふふふそうですか？"


 ふざけんなよ。これまた、政治的な煽りか？ 北朝鮮の欺瞞政策みたいなものか？


"用件はこれで終わりですか、国王様。"

"勇者様には残念ですが、もう一つ残っているのですが、聞いていただけますか？"

"はい、可能です。"


そろそろ会話に飽きてきたので、別れたいとそそくさと言おうとすると、まだだという。


"では、単刀直入にお願いしますよ、勇者様。今回のパーティーに参加していただけませんか？"

"...どうしても私がいないといけないパーティーですか？"

"そりゃもちろんです。 魔王の消滅を記念して開かれるパーティーであり、今後の平穏を祈願する場です。 その主役である勇者様が欠席するなんて、それこそ不条理ですよね。"

"ありえない話...."


国王の説得に一瞬悩むのは、本当にもっともらしいからではなく、召喚された際の特典である翻訳性能がとても素晴らしいと感じたからだ。


"素直に出席するとは申し上げませんが、一週間後に他の方々と会議をされるそうですね？"


彼女たちとの会議の際、ミオチは召使いを全員退治しろとは言ったが、防音魔法まではかけていないため、誰かに聞こえてもおかしくはない。

それとも、ミオチが直接国王に伝えたのだろうか。


"そうです。"

"ならば、私が会議場所と参謀たちをお貸ししますよ。"

"...ふむ。"


突然の国王の申し出。できればパーティメンバーと意見を交わしながら決めたいところだが、今日初めて留保が出た会議で、一週間後だからといって確実に決まるとは限らない。


"今すぐは申し上げにくい事柄ですが、決定は明日まででよろしいでしょうか？"


一人で答えにくい質問をされたら、とりあえず先延ばしにするのが常套手段。好むと好まざるとにかかわらず、面前ですぐに断るのは礼儀に反するという。

実際、肯定的でない限りは、それなりに考える時間を持つのもいいし、一人だけの問題ではないので。


"そうしていただけるなら、ありがとうございます、勇者様。"


言葉が通じる国王なので、幸いにも納得して帰った。


"チッ...."


 王様ってそんなもんなの？


パーティーは行列式の後の夜なので、明日教えてもいいのだが、地位の高い人に答えを引き延ばすのはあまりいい気分ではなかった。



**(場所変更の別紙)

それなりに勇者パーティーの次の行方を決める会議だ。一週間猶予して残りの時間の自由を満喫しようと庭を歩いていたら、王宮の中だというのに国王に遭遇してしまい、疲れた頭。元々ダウンタウンに降りて気分転換をしようと思っていたのを明日に延期して部屋に戻った。


"どうしようかな...."


パーティーメンバーと話をするという口実で抜け出したが、本当は独断で決めても彼女たちは理解してくれたはずだ。

ミオチは自分が先に誘ったし、ミーレは今や自分が魔界の有力者なのだから、今からでも人間と仲良くしなければならないと出席に同調した。

ただアミゼルだけは、私が不参加を申し出たことで、不安げになり、こっそり安堵しているのを確認した。

正直、中世ファンタジーの世界で唯一食べ物を味わえる場なので、できれば参加したかったのだが、この勇者がムーアだと、俺とちょっとでも話したい貴族を相手にしなければならないので、せっかくの食事の機会がないのは目に見えていた。

でも聞いてみることにしたからには、伝令官に頼んで、各部屋の彼女たちに "国王様がパーティーに参加したら、一週間後に会議場所と参謀を貸してくれるそうだけど、どう思う？" と伝えてもらった。


"聞いてるでしょ、行ってらっしゃい。"

"...はい。"


うなずく

そそくさと帰る


 ん？


ドアを開けると、出くわした女中二人に話しかけると、またまたそれを横取りして行けと言われる。

どうせなら二人で行けばいいのにと思うのだが、実は先輩が後輩にちょっかいを出しているのだろうか。

それとも私の手伝いをするために残っているのかもしれない。


"うーん。用があったら鐘を鳴らすから、帰って休んでてください。"


俺が彼らの雇い主でもなく、ただの客に過ぎないのに、何とも言えないので帰れと指示。


"大丈夫です、勇者様。どうか私に、勇者様のご苦労を晴らす栄誉を与えていただけませんでしょうか。"

"...本当にいいけど。"


勇者がいったい何を大げさなことを言っているのか。 こんな美辞麗句を使うと、誇らしいというより恥ずかしくなるだけ。


"いいえ、勇者様。少女、路上をさまよっていた卑しい身分で、メルキレナ王家に仕える侍女になれたのは、私にとって大きな幸運でした。 こんなに卑しい私が勇者様の側で働けるなんて、どうかこの少女の願いを可哀想に思って、勇者様を補佐できるようにしてください。"


唐突に自分の身の上話を聞かれても、どう反応すればいいのか困惑するばかりだった。


"いや、私...."


そんなにすごい人じゃないと言おうとして、かえって激昂してしまうのを恐れて唇を噛む。


"もしかして私の力不足なのでしょうか、勇者様？ もしそうなら、遠慮なく言ってください！ 今この場ですぐに直すように努力します。"

"ちょっと待ってください、いきなりどうしてですか？"


今まで見てきた使用人たちは結構礼儀正しいのだが、目の前の女中は少し異様だった。

まるで二人きりになるのを待っていたかのように。


"あ、すみません、勇者様。憧れの勇者様の尊顔をこんなに近くで拝見できるなんて、つい.........."


わざわざ私まで恥ずかしそうに頬を赤らめながら恥ずかしそうに指先で隠しても、恥ずかしいのは変わらない事実。 聞けば天人なのか平民なのかよくわからないが、そんな身分で侍女になったのだから、こうなるのも納得できた。

ここに召喚されるまでよく知らなかったのですが、名門家のメイドや執事のような使用人は、主に貴族の子弟のような高級職業だそうです。

専門的な課外授業とか、別途養成機関で教育まで受けるような立派な職業だったのだから、一般人の中からメイドまで上り詰めたのなら、きっと出世したのだろう。

だからこんなに激昂して反応するのだろうか。


"落ち着いて、仕事があれば後で呼びますから、まずは入って休んでいてください。"


申し訳なさそうに、どうしようもない女中をうまくなだめて送り出した。


"あ...わかりました、勇者様。"


わかりましたと答えながら、そんなに露骨にがっかりされると、俺が申し訳なくなっちゃうよ。


"ふぅ。"


魔王を倒しに回っていた頃も、貴族領で休んでいるとたまに下女があんな風になることがあったが、ここは貴族の子弟が並ぶ王宮だと安心していたのに、久しぶりにこのような状況を迎えて少し戸惑った。


"あらあら。"


私が過敏に反応しすぎたのかもしれないが、ここでは身分上昇のために貴族が気軽に服を脱ごうとすることも多く、油断はできない。


 明日は必ず街に出よう。


私とて性欲が全くないわけではないので、一人で解決するためにはあれこれと準備をしなければならないのが実に淋しい。


 ハッピータイムも気ままにできないなんて。


"ちくしょう...."


しかも、ここでそのような痕跡を残した後、自分が解決してくれるとしつこくしがみついた前科があり、さらに気をつけなければならなかった。


 召喚されて性欲が去勢されたという嘘ももう信じないようだし、私がまさかオナニーのために防音魔法と清潔の魔法を学ぼうとしたのは本当....。


"いったん地球に戻ったら義務攻撃戦だ。"


いつかは防衛戦に名称を変更するかもしれないが、今は雌ライオンのような妻の腕の中がとても恋しい。

 

 

 

 

 

この小説は宣伝目的で書かれたものです。
この文章はdeeplが翻訳しました。